理事長退任にあたってのご挨拶

理事長退任にあたってのご挨拶
令和7年6月17日
和田剛一

皆様、この度、長年務めさせていただきましたNK21理事長を退任するにあたり、一言ご挨拶申し上げます。

これまでの間、NK21の事業に深く携わってくださった多くの皆様、そして献身的に支えてくれたスタッフの皆様に、心より感謝申し上げます。皆様のご支援なくしては、今日のNK21はありえませんでした。

私からは、私が鹿島地区に住むようになってから、なぜ英語指導や家庭教育支援に情熱を注いできたのか、その動機と歩みをお伝えしたいと思います。

英語教育への思いとPLSとの出会い
私の英語教育の原点は、大学卒業後も独学で英語を学び続けた経験にあります。特に米国・カナダでの勤務中、会話力には自信があったものの、「聞く力」の不足を痛感しました。この経験から、幼少期からの「生きた英語」に触れる機会と、聞く・話す力を育む指導の必要性を強く感じました。

「真に使える英語力」を育むシステムを模索する中で、私は**PLS®(Pacific Language School)**と出会いました。その理念と質の高い指導法に感銘を受け、20数年前、PLSシステムを導入した「アーブル英会話スクール」を開校いたしました。

PLSシステムでは、単に英語を教えるだけでなく、「聞く・話す・読む・書く」の4技能、そして挨拶や集中力といった人間性の育成にも力を入れてきました。おかげさまで、多くの生徒たちが英語を楽しみ、自立・自律の心を育んでくれたことを心から嬉しく思います。

また、鹿嶋市からのご要請を受け、鹿嶋市内の小学校12校で10年間にわたり英語指導に携わる機会もいただきました。この活動を通じて、地域の子どもたちの英語力向上に貢献できたことは、私の大きな喜びです。

家庭教育支援への使命感
次に、家庭教育支援を始めた動機についてお話しさせてください。

この活動のきっかけは、京都大学の平澤興先生(脳研究の権威)との出会いです。先生は、人間の脳の無限の可能性と、**「臨界期までに自分で学ぶ習慣を身につけること」**の重要性を説かれました。この教えに深く感銘を受け、私も35歳の時に「全日本家庭教育研究会」の支部長として活動を開始しました。

「五訓」を理念に掲げ、家庭での学びを支援するこの運動を通じて、約50年間、子育て世代の皆様に寄り添ってまいりました。全盛期には約1万人の会員を擁し、全国で最も普及率の高い支部として表彰もいただくなど、多くのご家庭の**「学ぶ力」の育成と自立・自律**に貢献できたことを誇りに思います。

私の学びと未来への願い
私自身も、日々学び続けることの重要性を実感しています。孔子の論語や平澤興先生の言葉、そして様々な賢人の教えを胸に刻み、**「克己(己に打ち勝つ)」**の精神で人間性を磨くよう努めております。健康維持にも留意し、サミュエル・ウルマンの詩にあるように「精神が老いることなく」情熱を持ち続けたいと願っています。

家庭教育支援と子育て支援に加え、心身の健康増進の重要性を強く感じております。将来的に**「知・徳・体」のバランスが取れた、AI時代を生き抜く人材育成**の基礎を築くことができれば、これ以上の喜びはありません。この夢は、後任者や後継者の皆様に託したいと思います。

これまで皆様との素晴らしい出会いに恵まれ、感謝の念に堪えません。

長きにわたり、本当にありがとうございました。

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